ヘッドベースという名前を聞いたことはありますか？
このユニークな花瓶/フラワーベースは、女性の頭をモチーフにしており、不気味ながらも美しいデザインが印象的なデザインとなっています。
開け口はそこそこ広くなっており、美しい花々を沢山飾ることができ、そのコントラストがより一層魅力的な雰囲気を醸し出してくれそうです。
置いておくだけでインテリアにアクセントを加えることができますし、ユニークなデザインがおしゃれな空間を演出します。
レディヘッドベース・女性の頭をモチーフにした花瓶/フラワーベース
このちょっと不気味なフラワーベースは、実は令和の今に初めて登場したわけではないのです。
人の頭の形をモチーフにしたオブジェ等はヘッドベース、女性の場合はレディヘッドベース(lady head vases)と呼ばれ、1800年代に初めてヨーロッパで登場。
20世紀半ばになると、家庭用の装飾品として大変流行しました。
女性の頭や肩をモチーフにした花器で、花や小物を飾るのに使われることが多かったのです。
世界中に個人向けオンラインマーケットを展開するEtsyにアンティークが沢山出品されており、実用例を見る事が出来ます。
近年、ヘッドベースは廃れてしまいましたが、コレクターやヴィンテージ愛好家の間では、今でも愛されています。
当時流行したヘッドベースは顔も存在しており、頭の部分にお皿が用意されていた事も多かったので、少し現代風にアレンジされている感はありますね。
ヘッドベース用のユニークなフラワーアレンジメント
そんなヘッドベースですが、花器そのものを使ったフラワーアレンジメントも、ユニークなディスプレイのひとつ。
ここでは、ヘッドベース用のユニークなフラワーアレンジメントを10点ご紹介します。
生花を使ったシンプルなブーケ
クラシックなブーケバラやデイジーなどの生花を使ったシンプルなブーケは、時代を超えて愛されるヘッドベースです。
花器を引き立てる色の花を選び、ぎっしりと詰めれば、クラシックな雰囲気になります。
多肉植物ヘッドベース
多肉植物ヘッドベースは、多肉植物の寄せ植えでモダンに仕上げるのがおすすめです。
多肉植物は色も質感もさまざまで、花瓶の中にミニチュアガーデンを作るようにアレンジすることができます。
ワイルドフラワー・アレンジメント
ワイルドフラワーのアレンジメントよりナチュラルな雰囲気がお好みなら、ヘッドベースにはワイルドフラワーをミックスしてアレンジしてみてはいかがでしょう。
様々な色や大きさの花を選び、ゆるやかで有機的なスタイルでアレンジしてみましょう。
モノクロームに
モノクロームなディスプレイ単色の花を選んでヘッドベースに生けると、洗練された印象になります。
この単色ディスプレイは、モダンやミニマリストの家にぴったりです。
トロピカルなオアシス南国気分を
トロピカルなオアシス南国気分を味わいたいなら、エキゾチックな花や葉っぱをヘッドベースに入れてみましょう。
鮮やかな色と大胆な形、そしてたっぷりのグリーンがポイントです。
ヴィンテージの魅力
レトロな雰囲気のヘッドベースとしてディスプレイしたいなら、カーネーションやキクなどのヴィンテージフラワーをアレンジしてみましょう。
このような古風な花は、花瓶のヴィンテージスタイルを引き立ててくれます。
エディブル・アレンジメント
エディブル・アレンジメントとは一般的にはフルーツを使ったアレンジメントでNYなどではデリバリーなどでも良く見られます。
ナスタチウム（金蓮花）やパンジーなど、食べられる花で花瓶をいっぱいにするのも一案ですね。
色とりどりの花は、美しいだけでなく、サラダなどの料理にユニークな風味を添えてくれます。
香りの良いブーケとして
花の甘い香りに包まれたいなら、ヘッドベースには香りの良い花束を生けてみましょう。
バラ、ラベンダー、ジャスミンなど、香りの良い花束を選んでみてください。
ミニマムなディスプレイ
シンプルで控えめな印象のヘッドベースには、茎や枝を少しだけ生けてみましょう。
ミニマムなディスプレイは、特に美しい花や葉を見せるのに最適です。
芸術的なアレンジメント
ユニークなディスプレイを楽しみたい方は、アーティスティックなスタイルで花を生けてみてはいかがでしょうか。
アシンメトリーな形、思いがけない角度、たっぷりとした余白がポイントです。
ヘッドベースは、レディヘッドベースとしても知られ、2陶器や磁器製のものが多く、当時のハリウッド女優のような華やかなデザインが特徴でした。
ヨーロッパで流行したその後、アメリカ等でも人気を博し、家庭のインテリアに華やかさを添えるアイテムとして使われるようになりました。
ヘッドベースは、長い年月を経て、人によってさまざまな意味を持つようになりました。
ある人は過去の華やかさや美しさを表現し、またある人はよりシンプルな時代を思い起こさせるものです。
また、繊細な顔立ちと完璧な顔立ちから、女性らしさや「完璧な女性」というイメージも持たれてきました。
しかし、1970年代から1980年代にかけて、よりモダンでミニマルなスタイルが流行したため、ヘッドベースは廃れてしまいました。
しかし、近年、コレクターや愛好家が希少価値の高い作品を求めて、再び人気を集めています。
ヘッドベースの最も興味深い点は、その多用途性です。
花を飾るのはもちろんですが、化粧筆やペンなどの小物を入れることもできます。
棚やテーブルの上に飾るのはもちろん、特別な日のセンターピースとしても使えます。
また、ヘッドベースは実用的な用途だけでなく、象徴的な意味も持っています。
女性の美しさと優雅さを表現し、私たちの生活における女性らしさの重要性を思い起こさせるものです。
女性の頭をモチーフにしたデザインは、一見不気味な印象を与えるかもしれませんが、同時に美しさも感じさせます。
この花瓶/フラワーベースは、インテリアのアクセントとしても素晴らしいものであり、花を飾ることで、より一層魅力的になることでしょう。
