1951年の渡辺力デザイナーが作り出したヒモ椅子(ヒモイス)が復刻しました。
低い座面と極めてローコストで構築されたこの椅子は当時の物資も加工の為の機械もない戦後間もない日本で大きな反響を呼びました。
渡辺力氏のデザインのヒモ椅子
渡辺力氏は、日本の昭和時代を代表するプロダクトデザイナーで、「インテリア・デザインの開拓者」と呼ばれる巨匠です。
「デザイン」という言葉がまだ日本に存在しなかった戦前の1930年代後半から剣持勇氏や柳宗理氏らと共に日本におけるモダン・デザインの礎を創りました。
そんな渡辺力氏の初作品がこのヒモ椅子です。
夏は涼しく、冬でもクッションを使う事でストレスない使い方ができます。
知っている方も少なくないかもしれませんが、そもそも当時のヒモ椅子も座布団を敷いて使っていました。
そのスタイルは日本の佇まいにとてもマッチしたイージーチェアだったのです。今でいえば座椅子に近いかもしれませんね。
同じように座面が低位置にくるローチェア仕様ですので、クッションを敷いて使うと良いかと思います。
60年経過した今は、強度や構成なども含め、少し高い技術で、過去の上位互換ともいえる仕上がりのようです。
渡辺力氏のファンの方でも楽しめるのではないかと思います。