石油ヒーター、電気ヒーター、エアコンにコタツに電気毛布・・・暖房器具はどう選ぶ?全暖房器具を比較!ついでに焚き火演出機能が付いたタワー型セラミックヒーターもご紹介

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暖房器具、何を使っていますか? 今は技術も発展して色々な選択肢が生まれました。環境に合わせて合うものを選ぶのが理想です。

・・・が、人間は本質的に選択肢が多すぎるとかえって選べないのだそうで。

という訳で、暖房器具とその特徴を表にして比較出来るようにしてみました。

暖房器具の比較まとめ

※基本的に大掛かりな工事が必要な暖炉や床暖房を省いた比較表となります。

比較したのは石油ストーブ/ファンヒーター、ガスストーブ/ファンヒーター、電気ストーブ/ファンヒーター、エアコン、こたつ、パネルヒーター、オイルヒーター、ホットカーペット、電気毛布の12種。

タイプ特徴メリットとデメリット
石油ストーブ

× コスト
× 安全性
△ 汎用性
◎ 暖房効果
〇 速暖性


灯油を使った暖房器具。燃焼させるタイプなので暖かさの質と持続性が高く、電気を使わないので場所を選ばず設置出来ます。

ただ、オイル独特の臭いを出す、灯油代は情勢に影響する、灯油が無くなる度に注ぎ足したり買い付けが必要、一酸化炭素中毒の対策で定期的な換気が必要、重い、嵩張る、火傷の心配がある、火事の危険があるため賃貸で不可の所が多いなど、デメリットがとても多いですが、それでも持続する確かな暖かさが優れています。

地震や台風などの災害時による停電でも使えるのは日本で住む上で大きなメリットと言えます。

石油ファンヒーター × コスト
△ 安全性
△ 汎用性
◎ 暖房効果
◎ 速暖性

石油ストーブと同様に灯油を燃焼させる暖房器具です。概ね石油ストーブと特徴は相違ありませんが、こちらはファンで風を使って暖かい空気を部屋に広く届けるタイプです。

デメリットはあまり変わりませんが、部屋が速く暖まるので帰宅してから部屋を暖める一人暮らしの方に人気です。また、石油ストーブと異なり、内部で燃焼させて風で送るので燃焼部分がむき出しになっていない為、石油ストーブよりは安全性は高いと言えます。選択する方は割と多いです。

但し、電気でファンを動かして風を送るので停電の時は使えない、コンセントがある場所でしか使えないなど、石油ストーブとは異なるデメリットもあります。

ガスストーブ × コスト
× 安全性
△ 汎用性
◎ 暖房効果
〇 速暖性

灯油では無くガスを燃料としたストーブです。都市ガスやプロパンガスをコードで繋ぎ、そのガスを燃焼させる暖房器具です。

多くのデメリットは灯油ストーブと同様ですが、ストーブ用のガスを引くために工事が必要となります。工賃はガス会社によりますが概ね1~2万円ほど。灯油ストーブのように灯油を買い付けたり補充する手間が無いメリットがありますが、ガスコードを引ける場しか使えないデメリットがあります。また、リンナイなど特定のメーカーしか開発しておらず選択肢が限られる為、やや高額になります。ただし、簡易的なものならカセットボンベを使うガスストーブもあり、工事は不要となります。コストは上がりますが災害やアウトドアで使う事が出来ます。

購入の際は都市ガス用かプロパンガス用かを確認する必要があります。

ガスファンヒーター × コスト
△ 安全性
△ 汎用性
◎ 暖房効果
◎ 速暖性

こちらもガスを燃焼させるタイプで、ストーブと同じく工事が必要となります。

名前の通りガスを燃焼させて出来た暖かい空気をファンで部屋に送る、というもの。灯油の注ぎ足しや買い付けが不要、換気が必要、高い速暖性などなど、デメリットやメリットは石油ファンヒーターと変わりません。同じく特定のメーカーでしか開発されていませんが、ストーブよりもやや安価な印象ではあります。

電気ストーブ × コスト
△ 安全性
◎ 汎用性
△ 暖房効果
◎ 速暖性

電気ストーブは局所的に温めるのに適した暖房器具です。コンセントを入れてスイッチを入れれば数秒で暖かくなってくれます。

値段も安いものが多く、コンパクトなものも多いなど種類に富んでおり、選択肢が豊富にあります。特に高い速暖性を誇りますが、部屋を暖めるものではない点に注意が必要です。周囲のみという局所的な用途となるのでスーパーのレジや仕事中の足元を暖めるなどに用いられることが多い反面、電気代の高さがデメリットとなります。

無臭で換気の必要もありませんが、局所的ゆえに近づく必要があるので火事や火傷の危険性が高いと言えます。

電気ファンヒーター(セラミックファンヒーター) × コスト
◎ 安全性
◎ 汎用性
〇 暖房効果
◎ 速暖性

恐らく最も一般家庭で使われている暖房器具です。電気で熱を作り、ファンで温風として放出、部屋を暖めてくれます。

部屋全体が暖まるまでは少々時間がかかりますが、電源を付ければ即温風を出せますし、内部で熱を作るので安全性も高いです。加湿器機能が付いているものなど、機能性も多岐にわたり、お値段もピンキリ、大きなものからコンパクトなものまで揃っており、用途に応じて選びやすいメリットがあります。換気も特に不要、火傷や火事の心配も少なく、灯油などの買い付けや注ぎ足しも不要、エアコンのような機能ながら工事不要なのも嬉しいですね。

メリットに比べてデメリットは電気代と電気ゆえに災害時は使えない、部屋が暖まるまで時間がかかる事くらいで、最もオススメの暖房器具です。基本的に付け続ける事になると思いますので、電気代と節約法を意識すると良さそうです。(例えば部屋の広さにあったものを間違いなく選ぶ等)

エアコン △ コスト
◎ 安全性
◎ 汎用性
◎ 暖房効果
〇 速暖性

定番中の定番の暖房器具です。知っての通り、工事が必須となります。外気を冷媒で温風に変換し、風で部屋中に送る、というもの。

最近は省エネ品も多く開発されており、電気代は今までより安く済むようになりました。電気ファンヒーターと同じく安全で暖房効果も高いですが、比較すると、単価の高さ、工事必須、設置できる部屋が限られる、賃貸の場合は大家さんに相談、などのデメリットもあります。だだし、夏は冷房器具として使える、部屋の面積を取らないなど他の暖房器具にない非常に大きなメリットがありますので、購入コストに問題なく工事も問題なければ最も優先する選択肢です。

電気代は以前に比べて安くなりましたが基本的に付け続ける事になるので電気代には注意が必要です。

こたつ ◎ コスト
△ 安全性
〇 汎用性
〇 暖房効果
◎ 速暖性

日本で生まれた、足元を効率的に暖めるための定番的な暖房器具です。実はほど同等の暖房器具が中東にもコルシという名で存在します。

熱を作り、布団で部屋と遮断する事で少ないエネルギーで身体を暖める事が出来ます。部屋を暖める事は出来ませんし、サイズ的に設置場所を選びますが、すぐに暖かくなり、電気代も安く、テーブルとしても使える、夏は布団を取ってテーブルとして通年使えるなど魅力的なメリットがあります。最近は安全な仕様のこたつも開発されていますが、それでもやはり火傷や火事には注意が必要です。

最近は椅子に座る事が出来るタイプも開発されるなど、人気の暖房器具ならではの選択肢も生まれており、汎用性も高くなりつつあります。

パネルヒーター × コスト
〇 安全性
◎ 汎用性
〇 暖房効果
△ 速暖性

名前の通り、パネルタイプの暖房器具です。様々な種類がありますが、基本的には部屋を暖めてくれるものになります。

風を起こさず部屋を暖められるのでハウスダスト等のアレルギーを持つ方にお勧めです。比較的安全で火事や火傷の心配が少ないですが、形状的に衣服等をかけてしまうケースがありますので油断しないよう注意が必要です。細みなのでトイレや脱衣所など狭い場所での設置に適しています。燃料も換気も不要で音も静か、乾燥しにくいといったメリットがありますが、やはり電気代がネックです。

どちらかというとメインではなくサブとして有効的な暖房器具という印象です。種類はあまり多くは有りませんが、そう高額でもありません。

オイルヒーター × コスト
〇 安全性
〇 汎用性
〇 暖房効果
× 速暖性

フィンの中にある難燃性のオイルを電気で温めて熱を放出する、というヒーターです。

パネルヒーター同様に風を起こさず部屋を暖められるのでアレルギーがあったり、部屋を乾燥させたくない、という方にお勧めです。パネルヒーター同様に暖房器具の中ではかなり安全な仕様となっていますが、それゆえに濡れた衣服をかけて乾かしてそのまま忘れるなど油断する事があるようですので注意が必要です。デメリットは何と言っても電気代でしょう。電気ファンヒーター等よりは低くとも、やはり電気コストは高くなりがちです。

アレルギー持ちのお子様がいるご家庭では良い選択肢の一つと言えます。空気を乾燥させず、埃も立たせずに部屋を暖められる、灯油代の高騰などに影響されないとあって速暖性の低さの割に高い人気があります。

ホットカーペット ◎ コスト
◎ 安全性
× 汎用性
△ 暖房効果
〇 速暖性

ホットカーペットは名前の通り、暖かくなる家電型のカーペットです。

部屋を暖める機能はありませんが、安全で比較的コストもかからず、多人数が同時に暖まる事が出来ます。冷えは特に足元から来るので足の裏を暖める事で身体全体に血が巡り、結果的に良い暖房効果を得られます。が、部屋の空気が冷えていると暖まりにくく、広い場所にしか広げられず、部屋を暖める効果もありませんのでサブ的な用途になりそうです。電気代はこたつほど安くはありませんが他の暖房器具に比べれば安く済む方です。ただし、広ければ広いほど電気代は高くなります。デメリットはダニの発生元になりやすい、場所が限られる点でしょうか。小さなお子様や愛犬、愛猫などのペットと暮らす方に人気の暖房器具です。

電気代も品自体も比較的安く、とても安全で、速暖性も悪くありませんが、メンテナンスがやや面倒かもしれません。

電気毛布 ◎ コスト
◎ 安全性
〇 汎用性
△ 暖房効果
〇 速暖性

恐らく暖房器具の中で最も安価で済む暖房器具です。電気代は勿論、購入金額もリーズナブルです。

ブランケットのようなサイズでひざ掛けのように使ったり、ベッドの中にいれて寝る時に足元を暖めるのに使われます。電源を付ければすぐに暖かくなってくれます。電気毛布は消費電力も非常に低いため、ポータブルバッテリーでも使える暖房機とあって防災グッズとしても注目を集めています。洗濯機で洗えるものも最近はデフォルト化しており、メンテナンス性も向上しています。見ての通りお部屋を暖める事は出来ませんが、電気代を節約したいかたは電気毛布と半纏と電気毛布を覆うブランケットのみで十分暖を取る事も出来るとあって安定した人気の暖房器具となっています。

ひざ掛けに、寝る時は足元に、背中に、風邪を引いたときに、ペット用にとサブ暖房器具として幅広く活躍してくれます。

まとめ

お気に入りの暖房器具はありませいたでしょうか?

どれも一長一短あり、メリットデメリットがありますし、コストも使い方やサイズ、機能によって変わるので一概には言えません。参考程度にして頂き、詳しい事は購入する品の仕様書をご確認下さい。燃費や対応できるお部屋の広さ等が記載されていると思います。

どのような暖房器具が有益かはその人の生活環境によるでしょう。エアコンが無い部屋ならセラミックファンヒーターの他にサブ暖房器具も欲しいでしょうし、冬の脱衣所やトイレ等での脳卒中が怖い、という方はパネルヒーターが欲しいところ。家族で一緒に暖まりながら団らんしたいならコタツやホットカーペット、出来る限り電気代を節約したいなら石油ファンヒーターで設定温度を下げつつ部屋を密閉する等々・・

何かを暖めるにはそれなりのエネルギーが必要なので何を使うにしてもコストとの兼ね合いになると思いますが、無難に選びたいなら選択肢の多いセラミックファンヒーターから選ぶと良いかもしれません。

こちらはECOモードやリモコン、首振り機能、室内温度計、軽量で目でも楽しめる高精度なセラミックファンヒーターとなっています。

エアコンが設置出来ないお部屋のメイン暖房器具として活躍してくれそうです!

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