和装を楽しむ方にとって「足袋」は着姿を引き締める大切なアイテム。
今回は、千代の松製の4枚コハゼ足袋に国宝「鳥獣戯画」のウサギと亀をモチーフにあしらった一足をご紹介します。
和装らしいカラーの生成りの地に黒で描かれたシンプルなデザインながら、遊び心と上品さを兼ね備えた足袋ですので、カジュアルからフォーマルまで幅広く活躍してくれます。
鳥獣戯画の世界を足元に。4枚コハゼの千代の松製の和服向け足袋
日本美術の名作であり国宝、「鳥獣戯画」に登場する人気キャラクターといえばウサギとカエルですよね。
千代の松ではその愛らしい姿を生成り地に黒一色でシルエット風にあしらっています。
過度な装飾を抑えたデザインは和装の伝統美を崩すことなく足元にさりげない個性をプラス。
鳥獣戯画ファンはもちろん、和モダンテイストを取り入れたい方にもぴったりです。
素材と仕立てのこだわり
表地には肌触りの良い綿素材を使用し、裏地にも滑りにくい綿当て布を採用。
ほどよい厚みで足を優しく包み込みつつ、通気性も確保しています。
4枚コハゼの足袋は、足首から甲にかけてしっかりフィットし、動いてもズレにくいのが特徴。
丁寧な縫製で仕立てられているため、長く愛用しても型崩れしにくく、洗濯後の風合いの変化も楽しめます。
履き心地と実用性
和装で一日中歩き回っても疲れにくい足袋は、観劇や結婚式、街歩きなどさまざまなシーンで活躍。
指先部分がしっかり仕切られているため、草履や下駄を履いたときの安定感も抜群です。
さらに、生成りの色合いは汚れが目立ちにくいので、お手入れも気軽。
多少のシミなら小さなブラシで軽くこするだけで落とせる手軽さも魅力です。
コーディネートのアイデア
シンプルな黒のラインが映えるこの足袋は、無地の小紋や紬などのカジュアル着物によく合います。
たとえば、淡いグレーやベージュ系の着物に合わせると、足袋の黒いウサギとカエルがほどよいアクセントに。
また、モダンな色柄の帯と組み合わせれば、全体のバランスが引き締まり、個性的な着こなしに。
ハーフパンツ風の襦袢と合わせて足袋ソックス風に見せるコーデも楽しめます。
お手入れと長持ちのコツ
洗濯時はネットに入れて弱水流で洗うのがおすすめ。
形を整えたら風通しの良い日陰で干し、アイロンは中温で裏側からあてると、型くずれを防げます。
汚れが気になる部分には、重曹を少量溶かした水で局所洗いをすると、白さをキープしやすくなります。
また、使用後は湿気を残さないよう陰干ししてから収納すると、カビや臭いの発生を防げるので安心です。
和装ライフをもっと楽しく
鳥獣戯画のウサギとカエルが足元で軽やかにステップを踏むデザインは、伝統とモダンがほどよく融合した魅力的な一足。
千代の松の丁寧な仕立てと使いやすさを併せ持ち、初めての足袋にもおすすめです。
日本の美意識を感じさせながら、自分らしさをさりげなく表現できるこの足袋で、和装ライフをさらに楽しく、豊かに彩ってみてはいかがでしょうか。