日本の伝統工芸である山中漆器で作られた、風神雷神図の写真立てが登場。
日本人にはお馴染みとも言える風神と雷神の迫力ある姿が、山中漆器の歴史的な技術と共に精巧に描かれています。
風神雷神図が精巧に描かれた山中漆器製の写真立て
山中漆器は400年以上の歴史を持つ日本の代表的な伝統工芸ですが、同時に技術を守るだけでなく、現代社会に合わせて今もなお進化を望む稀有な界隈でもあります。
当たり前ですが昔は樹脂を使った素材など存在しませんでしたので、歴史ある伝統工芸は石や木材など古くから存在する素材を使う、というのが一般的です。
しかし、現代の山中漆器の職人たちはこの技術を末永く生かそうとしており、現在の素材の中心になっている樹脂を使った工芸品を作っています。
結果として安価で伝統的な工芸品を一般の方でも気軽に手に取れるようにしており、本品もその対象になっています。
歴史的な工芸品ですが、リーズナブルなのは偽物などではなく、こういった理由があるのです。
こちらの風神雷神図は誰の絵か、についてですがよくアート界隈で話題にあがっているのは俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の3人の風神雷神図です。
しかし、本品に描かれている風神雷神図はいずれにも該当しません。
絵で描かれる風神と雷神は概ね決まった格好をしています。
風神は風袋(かざぶくろ)と呼ばれる風を起こす袋を両手に持ち、雷神は叩いて雷を起こす雷太鼓(かみなりだいこ)を抱えています。
そして、両脇に肩巾(ひれ)と呼ばれる天女の衣のような紐を纏っているのですが、この写真立てに描かれている雷神の肩巾の先が細くなっているのが分かりますでしょうか。
俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一の3人の代表的な風神雷神図の雷神の肩巾の先はいずれも2又に分かれて描かれているのです。
ですので、あくまでこの風神雷神図は上記の3人の「有名な風神雷神図」ではない点に留意ください。
とはいえ、この写真立ては、風神雷神図の迫力ある姿を、精巧に表現出来ているのは間違いありません。
風神と雷神の顔や体、衣装などの細部まで、丁寧に描かれていますし、迫力ある雰囲気を醸し出しています。
風神雷神図は、日本を代表する伝統的な絵画です。
この写真立ては、そんな風神雷神図の魅力を、より身近に感じることができるアイテムです。