葛飾北斎の代表作である「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」が刻まれた純銀の1オンス銀貨をご紹介。
99.99%銀が使われている純銀製のこの銀貨の表面には、北斎を象徴する波の絵が刻まれており、裏面には発行国であるフィジーの国章がデザインされています。
もちろん、国章に表示されている標語のフィジー語「Rerevaka na Kalou ka Doka na Tui(神を畏敬し、女王を尊敬する)」もしっかり明示されていますよ。
更に発行年数である2017と1DOLLAR(フィジードル:FJD)も刻印されています。
葛飾北斎「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」が刻まれた銀貨
葛飾北斎の「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」は、知っての通り日本美術の象徴とも言える日本美術史上最も有名な作品の一つです。
では、この「神奈川沖浪裏」が刻まれた純銀の1オンス銀貨が存在することをご存知でしょうか?
この銀貨は、フィジーの法定通貨、フィジードルとして作られたアートアイテムですが、美術品としての価値だけでなく、投資やコレクションの対象としても人気があります。
フィジー通貨としての北斎銀貨の背景
この北斎銀貨は1フィジードルとしての価値が与えられたフィジー法定通貨となっています。
実際に制作したのはアメリカに籍を置くスコッツデール造幣局(Scottsdale Mint)によるもので、限定5万枚が作られました。
スコッツデール造幣局は、世界中の中央銀行(日本でいう日銀)との提携を通じて、金と銀の両方で法定通貨貨幣を設計および製造しているアメリカの民間造幣局で、ISO9001認証を取得しており、業界で最も高く評価され、世界的に認知されている民間造幣局の1つです。
この銀貨はスコッツデール造幣局がフィジー政府の依頼で制作したもの、つまり、フィジー政府が投資目的で作成を依頼した銀貨、というわけです。
北斎の絵が採用されたのは日本人の投資家をターゲットにした、という見方も出来ますが、北斎の絵が世界的に認知されているから、という側面も大きいでしょう。
スコッツデール造幣局の作成する貨幣は投資目的に作られるというのものあり、品質を保証するISO9001認証も取得しています。
銀としての価値はもちろん、北斎の絵が刻まれている、限定品である、スコッツデール造幣局制作且つフィジー政府公認(保証書付き)であるなどの点も価値に付与します。
このようなアートコインは他にも多く作られており、収集しているコレクターも世界中に存在します。
金や銀の数は地球上に限られており、いずれ枯渇すると言われていますので持っておけばいずれ大きな価値になるかもしれませんね。