アートが好きな方ならご存知ではあると思いますが、歌川国芳は江戸時代の浮世絵師として知られ、その作品は日本に留まらず世界中で広く愛されています。
彼の作品の中でも、「其のまま地口・猫飼好五十三疋」という作品は特に有名ですよね。
名前から察せる通り、東海道五十三次と猫をテーマにした浮世絵で、猫が53匹も描かれており、国芳のユニークな視点と芸術的な才能が際立っています。
東海道五十三次って何?
そもそも東海道五十三次って何でしょう?日本美術を知ると必ず目にしたり耳にするこのキーワード。
東海道五十三次は日本で初めて国策としてインフラ整備されたと言っても過言ではない五街道の1つ、東海道に沿って作られた53の宿場街の総称です。
現代は車や電車が主な移動手段ですが、江戸時代は徒歩がメインで、休憩所が必要だったため、宿場町は大いに栄え、その宿場町が現在も大きな町として発展しています。
そんな東海道五十三次は江戸時代でも国民の話題の中心になりやすく、国芳だけでなく広重や北斎など日本美術の巨匠たちも題材にしました。
「其のまま地口・猫飼好五十三疋」の1つ、亀山(化け尼) を3D化した帯留め
こちらはそんな東海道五十三次を猫でパロディ(?)作品とした歌川国芳の代表作、「其のまま地口・猫飼好五十三疋」に描かれている亀山(化け尼) を3D化した帯留めです。
其のまま地口・猫飼好五十三疋の読み方は「そのままじぐち・みょうかいこうごじゅうさんびき」。
地口は今でいうダジャレの一種で、いわゆる言葉遊びの事を指します。タイトルもダジャレになっていますよね。
東海道五十三次の宿場町の名前をダジャレと猫で表現した戯画で、この帯留めは亀山を「ばけあま(化け尼)」というダジャレで置き換え、化け尼を猫で表現しました。
そんな帯留めがこちらになっています。
「亀山(化け尼) 帯留め」は、歌川国芳の浮世絵「其のまま地口・猫飼好五十三疋」の中から、「下」に掲載されている亀山(化け尼) を切り取ったデザインを使用しています。
歌川国芳の絵画の細部を忠実に再現した帯留めのデザインには、江戸時代の風情や猫たちの愛らしさが詰まっており、和装の着物に華やかさと独自のスタイルを加えることができます。
帯留めは繊細で精巧な作りとなっており、着物や帯と組み合わせておしゃれなアクセントとして活用できます。
この帯留めは、和装の着物や帯を美しく引き立てるだけでなく、歌川国芳の浮世絵の愛好者にとってもコレクションアイテムとして楽しめます。
特に、浮世絵や猫をテーマにしたイベントや祭り、お茶会、結婚式などの特別な場面で活躍します。
その美しさと独自性は、歴史的な浮世絵の愛好者や、和風ファッションを楽しむ人々にとって魅力的な選択肢となることでしょう。
其のまま地口・猫飼好五十三疋
上が歌川国芳の「其のまま地口・猫飼好五十三疋」です。
亀山(化け尼)は左側の中央あたりにあります。ぜひ探してみてくださいね。