日本古代の祭祀に用いられたと考えられている埴輪。
その独特な形や表情は、現代でも多くの人を惹き付ける独特な魅力がありますよね。
埴輪のデザインは非常に多岐にわたりますが、中でもまるで盆踊りのような仕草の造形の「踊る人々」はとっても人気があります。
そんな「踊る人々」埴輪を伝統工芸を、老舗備前焼窯元である柴岡陶泉堂が置物として制作したのがこちら。
老舗備前焼窯元・柴岡陶泉堂による「おどる埴輪」の置物
備前焼の部門で初の伝統工芸士認定者を排出した100年以上の歴史を持つ老舗窯元の柴岡陶泉堂による「踊る人々」の埴輪です。
伝統工芸、老舗など厳格なイメージの強い属性を持った窯元と、何とも言えない気の抜ける表情の踊る埴輪とのギャップが強い印象を与えますね。
サイズも小振りでお値段も割とリーズナブル、置物は基本的に飾るのが目的なので食器のように破損する心配も少ないです。
備前焼と柴岡陶泉堂
備前焼とは名前の通りで備前、つまり現在の岡山県備前市周辺で古くは古墳時代から使われてきた焼き物技法で、日本六古窯の1つです。
六古窯は、備前焼、信楽焼、越前焼、瀬戸焼、常滑焼、丹波立杭焼の事を差し、いずれも中世から現在まで生産が続いています。
柴岡陶泉堂はそんな備前焼の窯元で、1912年に初代 柴岡香山氏が設立しました。
以来、100年以上技法を継承し続け、2008年には伝統工芸士に認定されます。
伝統工芸士は伝産法第24条第8号に基づいて行われる資格で、いわば法に基づいた国家資格という位置付けとなっています。
そんな伝統工芸士を排出した老舗の窯元である柴岡陶泉堂で作られたのが今日ご紹介した「踊る人々」の埴輪の備前焼の置物です。
伝統工芸でありつつ、ユーモラスな表情と動きのあるポーズが特徴。
まるでくるくると踊っているような姿は、見ている人を思わず笑顔にしてくれます。
重厚感と温かみのある質感と、ユニークなデザインが融合した、まさに唯一無二のアイテム。
リビングや玄関など、様々な場所に飾ることで、インテリアのアクセントとして活躍してくれます。
遊び心のあるデザインは、友人や家族へのギフトにもおすすめ。
伝統工芸が好きな方、埴輪フリークな方、日本のやきものや文化に興味を持った外国の方へのプレゼントなどに如何でしょうか?