皆さんは普段、どんな服を着るでしょう？大きく分けて洋服と和服がありますよね。
洋服が当たり前になった現代だからこそ和服（着物）に日本の美意識がぎゅっと詰まった素晴らしい文化だと再認識させられます。
そして帯はシンプルであり幅広な形状というも相まって非常に多様なデザインに富んでおり、その着物姿と着る方の個性をさらに引き立てる、いわば「着るアート」だと思います。
今日ご紹介するのは、そんな帯の中でも一際目を引く、とっておきの逸品。
伊藤若冲の「象と鯨図屏風」が帯に！着るアートで粋な装いを
数々の傑作を生みだした江戸時代の天才絵師、伊藤若冲（いとうじゃくちゅう）の傑作「象と鯨図屏風」がデザインされた名古屋帯が登場。
この屏風は2008年に新たに見つかった比較的新しい発見の作品ですが、若冲が当時まだ日本で見る機会がなかった「ゾウ」を、伝聞と自身の豊かな想像力だけで描いたというロマンあふれる一枚なんです。
そんな若冲の独創的な世界観を身につけることができるなんて、想像しただけでワクワクしませんか？
伝聞と想像が生んだ若冲のゾウが、帯の上で息づく
この名古屋帯の最大の魅力は、なんと言っても若冲の「象と鯨図屏風」からインスパイアされた、そのデザインにあります。
若冲が描いたゾウは実際に見たことのない動物だからこそ、どこか幻想的で力強く、そしてユーモラスな表情をしています。
そのゾウが帯の上で堂々と、しかし繊細に表現されています。
染めによる繊細な色彩の濃淡が本当に美しく、見る者の目を惹きつけます。
若冲独特の筆致や対象物への深い洞察力が帯の上で見事に再現されていますね。
遠目から見ても、その存在感にハッとさせられ、近くで見ると、その細やかな表現にため息が出てしまうはずです。
一般的な柄の帯とは一線を画す、まさに「和アート」と呼ぶにふさわしい一枚。
パーティーシーンや、ちょっとしたお呼ばれの席でこの帯を締めれば、きっと周りの視線を独り占めすること間違いなしです。
波のような地紋の深い味わい
この帯の美しさはデザインだけではなく織り方にも深いこだわりが感じられます。
生地には波紋状に地紋が織りこまれており曲線的で柔らか、横糸にはラメのような繊維が含まれ、光が当たる事でキラキラと輝きます。
シルク独特の触れた時の手触りや光の当たり方による表情の変化はとても豊かで奥深いものを感じさせてくれます。
「象と鯨図屏風」のテーマを感じさせる地紋が若冲の描いたゾウと鯨の力強さを、より一層引き立てています。
この地紋が染めによる色彩と重なり合うことで、見るたびに異なる表情を見せ、深い味わいを醸し出します。
地紋は光の加減で浮き上がったり沈んだりして見えるので、着物の動きに合わせて、帯の表情も変化するんです。
これがまた、日本の伝統工芸の奥深さを感じさせるポイントですよね。
若冲の絵画と日本の織りの技術が融合した、まさに芸術作品に相応しい一品ではないでしょうか。
届いてすぐに使える！名古屋仕立てで着付けもスマートに
「素敵な帯を見つけても、仕立てが大変そう…」なんて心配、ありませんか？
この若冲デザインの名古屋帯は予め胴前が折られた名古屋仕立てで芯も入れて仕立ててあるそうです。
帯が届いたら、すぐに使える状態になっているので着付けの準備もスムーズ。
名古屋帯は、袋帯に比べて比較的簡単に締められると言われていますが、胴前がすでに折られていることで、さらに着付けのハードルが下がります。
着物初心者さんでも、これなら安心して挑戦できるはず。
着たい時にサッと締められるので、着物を着る機会がぐんと増えるかもしれませんね。
忙しい現代女性にとって手間なくおしゃれを楽しめるのは本当に助かります。
また、この帯は胴前にお太鼓と同じ絵が描かれています。
帯を締めた時に、お太鼓部分だけでなく前にも若冲の印象的なゾウが見える為、どこから見ても若冲の世界観を楽しめるデザインになっています。
日本の伝統とアートを纏う、特別な一枚
伊藤若冲の「象と鯨図屏風」は、当時の常識を超えた、若冲の想像力と表現力が凝縮された作品。
そのアートが日本の伝統技術によって帯として再現されるなんて日本人として本当に嬉しいことですよね。
この名古屋帯を身につけることは、単におしゃれをするだけでなく日本の豊かな文化や若冲の芸術に触れることでもあります。
パーティーや観劇、お茶会など、様々なシーンでこの帯を締めて周りの方々に若冲の魅力を伝えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
着物好きの方、アートが好きな方、そして周りとは違う個性的な帯を探している方にも、ぜひおすすめしたい逸品です。
自分へのご褒美にはもちろん大切な方へのプレゼントにも喜ばれること間違いなし。
きっと、贈られた方も、その美しさと独創性に感動してくれるでしょう。
の若冲「象と鯨図屏風」デザインの名古屋帯、ぜひお試しください。