ゴッホの人気の名作の1つ、「花咲くアーモンド(の木の枝)」は、ゴッホを支え続けた画商の弟、テオに子供が生まれた時に、精神病院に入院していたゴッホがお祝いに描いて贈った絵です。
テオとゴッホとの兄弟の絆はとても深く、この「花咲くアーモンド」はテオに生まれた子供の名前をフィンセントにしようと思っている事をゴッホに伝えたところ、とても喜んだゴッホがテオの子の為にすぐにアーモンドの木の枝の絵を描いたことを母アンナに手紙で伝えています。
ゴッホの「花咲くアーモンド」の絵柄のA4クリアファイル
アーモンドは南フランスで2月に花を咲かせる木で、ゴッホは新しい生命の象徴としてアーモンドを選び、テオの子の誕生を祝福しました。
こちらはそんな花咲くアーモンドの絵をいつでも鑑賞できるクリアファイルです。
ご覧のように完全クリアではなく、一部は本物の絵に合わせて背景を薄いグリーンに、残りを半透明にしてあります。
どこか日本の絵のよう
ゴッホはジャポニズムの影響を強く受けており、様々な絵で浮世絵などの特徴が確認できます。
この「花咲くアーモンド」も主題や、はっきりした輪郭線、画面の中での木の配置など浮世絵の影響を感じます。
アーモンドは実はバラ科サクラ属の木で、花もサクラのような形や色をしています。
つまり、絵ももともとピンクが強かったのですが、知っての通り、赤やピンクは光線に非常に弱く、本作も褪色し、白っぽくなっています。
尚、クリアファイルにはゴッホ美術館のロゴが見られますが、公式のものであるかどうかは分かりません。