ゴッホに「ひまわり」や「星月夜」があるように、モネに「睡蓮」があるように、クリムトに「接吻」があるように、殆どの著名な画家には、その画家と言えばコレ!と思う絵が最低1つ、画家によっては複数あるものですよね。
それは我らが日本の画家でも同じ事。
では、葛飾北斎といえばどんな絵を思い浮かべるでしょうか?
大半の方は波の絵「神奈川沖浪裏」か、通称・赤富士の「凱風快晴」を思い浮かべるかなと思います。
そういった絵は逆に、絵を見れば画家を思い浮かべられる事にもなります。
例えば、好きな画家の絵を身近に置く事で、その画家を身近に感じる事が出来るのではないでしょうか。
『凱風快晴(赤富士)』を刻んだ九谷焼の湯呑
北斎の代表作、赤富士の名で有名な富嶽三十六景の1つ「凱風快晴」を湯呑に刻んだ九谷焼です。
色鮮やかな赤い富士山がダイナミックに湯呑に描かれており、再現度も高く一目で北斎の絵と認識できますね。
この再現度は九谷焼ならではと言えそうですが、担当した工房がデザイン九谷だったのも大きかったかもしれません。
北斎の絵を日常生活に取り入れられる事が出来、北斎を身近に感じる事が出来るかもしれませんね。
九谷焼は、石川県南部の伝統的な陶磁器の一つで、美しい陶磁器を作る伝統的な技術が受け継がれています。
九谷焼の職人たちは、五彩手(通称「九谷五彩」)と呼ばれる色鮮やかで繊細な絵付けや釉薬技術を駆使して、美しい陶磁器を生み出します。
その高度な技術と繊細さが、湯呑に北斎の名作を刻む際に活かされています。
デザイン九谷は、九谷焼の弱点・デメリットを補う技法を使う九谷焼の専門チームです。
有田焼や美濃焼などのメジャーな陶磁器に比べ、九谷焼は低温で焼くため、どうしても耐久性で弱い面があります。
この弱点を極力減らし、汎用性の高いものにするために長年汎用的な焼き物を生産してきた岐阜県の陶磁器メーカーの協力を依頼する、ある意味で伝統の道から逸れる選択をし、九谷焼のすばらしさを広めんと日々活動しています。
「凱風快晴(赤富士)」を湯呑に刻んだこの九谷焼の陶磁器は、その深みのある色合いと精緻なディテールで際立っています。
湯呑の表面に描かれた富士山とその周囲の景色は、北斎の絵画を忠実に再現し、湯呑を使うたびに美しい風景に思いを馳せることができます。
この九谷焼の湯呑は、久谷デザインによって日本茶や緑茶を日常的に楽しめるように最適化された新時代の九谷焼です。
美しい景色と深化のある色合いが、お茶のひとときを特別なものにしてくれます。
また、北斎のファンや美しい陶磁器を愛する人にとって、コレクションアイテムとしても価値があるでしょう。