皆さんはお酒は飲まれますか?
飲む方は、何を飲みますか?ビール?日本酒?それともワイン?
歴史の長いワインは、ただのお酒ではなく、その土地の歴史や文化、そして造り手の情熱が詰まった「飲む芸術品」とも言えるかもしれません。
そして、もしそのワインのラベルが、世界的に有名なあの絵画だったら…
今日ご紹介するのは、まさにそんな夢のような一本なんです。
世紀末パリの熱狂が、グラスの中に!ロートレックの名画が彩るボルドーワイン
19世紀末のパリを鮮やかに描き出したアールヌーヴォーの巨匠、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック。
今日ご紹介するのは彼の名作「ムーラン・ルージュのラ・グリュ」が、そのままワインのラベルデザインになった、フランス・ボルドーの2018年物の赤ワインです。
尚、ワイナリーの名前は「シャトー・ド・トゥールーズ・ロートレック」なのですが、このワイナリーは名前の通りロートレックゆかりのワイナリーなのです。
シャトー・ド・トゥールーズ・ロートレックとは
シャトー・ド・トゥールーズ・ロートレックのワイン畑。奥に見えるお城がロートレックの母が所有していたマルロメ城。ロートレックの亡くなった場所でもある。
このワインを造っているのは「シャトー・ド・トゥールーズ・ロートレック」というワイナリー。
実はこのワイナリー、ロートレックの名前をビジネスで利用しているのではなく、ロートレックの母が所有していたシャトー・マルロメのワインなのです。
シャトー・マルロメにはロートレックの母がシャトーと共に所有していたマルロメ城が建っており、アルコール中毒と梅毒で衰弱し、脳卒中で若く亡くなったロートレックは、この母の家マルロメ城で両親に看取られながら息を引き取りました。
シャトー・ド・トゥールーズ・ロートレックのラインナップ
粘土と砂利の堆積層でできたテロワールで栽培されたブドウで醸造を行うのは、4代にわたりポムロールで生産に携わってきたシャルル・エスタジェ。
こちらののワインは18か月熟成された、赤い果実とアロマと心地よい樽のニュンアンスを楽しめるボルドーワインです。
「ムーラン・ルージュのラ・グリュ」が誘う、ベル・エポックの夜
ポスター『ムーラン・ルージュのラ・グリュ』1891年
この赤ワインの最大の魅力は、なんと言っても、そのラベルデザインにあります。
ロートレックが描いた「ムーラン・ルージュのラ・グリュ」は、当時のパリの歓楽街の熱気と、ダンサーたちの躍動感を鮮やかに捉えた、アール・ヌーヴォーを代表する名作。
大胆な構図と、独特の色使いが、見る者の目を釘付けにします。
そんな名画が、ボトルの一番目立つ「顔」となるラベルを飾っているんです。
ムーランルージュでフレンチカンカンを踊るラ・グリュ
ワイングラスを傾けるたびにロートレックが描いたラ・グリュの生き生きとした姿が目に飛び込んできて、まるで19世紀末のパリのムーラン・ルージュにタイムスリップしたかのよう。
ワインの色と、ラベルの色彩がどんな風に響き合うのか、考えるだけでも胸が高鳴りますね。
このラベルデザインは、ワインを選ぶ楽しさを何倍にも膨らませてくれるでしょう。
ワインショップの棚でこのボトルを見つけたら、きっとその存在感に目を奪われるはず。
まさに「ジャケ買い」したくなる、そんな魅力に溢れています。
特別な夜を彩る、忘れられない一本に
このロートレックデザインのボルドーワインは、いつもの食卓を、あっという間に特別な空間に変えてくれる魔法を持っています。
ディナーの主役としてはもちろん、チーズや生ハムなど、シンプルなおつまみと一緒に、じっくりと味わうのも良いでしょう。
友人とのホームパーティーに持っていけば、きっとそのユニークなラベルデザインが話題の中心になるはず。
「このワイン、実は…」なんて、ロートレックの逸話とともに語れば、会話も一層盛り上がりそうですね。
アートが好きな方へのプレゼントにも最適です。
ワイン好きな方への贈り物としても喜ばれますが、特にロートレックのファンの方には、これ以上ないサプライズになるでしょう。
飲み終わった後も、ボトルを飾っておきたくなるような、そんな魅力に溢れています。
空き瓶が、まるで美術品のように、お部屋のインテリアとして活躍してくれるかもしれません。
記念日や誕生日など、特別な日のお祝いにもぴったりです。
大切な人と、このワインを傾けながら、ロートレックが描いたベル・エポックの夜に思いを馳せる…なんて、ロマンチックな時間を過ごせそうですよね。
まとめ:ワインとアートが織りなす、至福のマリアージュ
ロートレックの描いた世界と、ボルドーのテロワールが育んだワイン。
この二つの芸術が、一本のボトルの中で見事なマリアージュを奏でています。
彼の人生と芸術、そして、その時代背景を思いながらこのワインを味わうことで、単にワインを飲む以上の、深い感動と発見があるはずです。
視覚と味覚、そして想像力が刺激され、五感を満たす贅沢な体験をさせてくれるでしょう。
ぜひ、このロートレックデザインのボルドーワインで、あなたの日常に、芸術とワインが織りなす至福のひとときを加えてみませんか?